【日ハム】日ハムで今すぐにでもメジャーリーグに通用する存在をみつけてしまったのですが・・・
こんにちは。偽イクメンブロガーのnikupapa(@FightersNon)です。野球好きのイクメンパパ~nikupapa~に訪問頂き有難う御座います。
谷元圭介選手の電撃トレードから10日。悲しみに明け暮れる日々を過ごそうと思っていましたが残念ながら仕事がそうはさせてくれませんでした。
そんな日々を過ごしながら今季終了後にFAやポスティングを利用してアメリカメジャーリーグに挑戦する選手は誰なんだろうと考えていた時に今すぐにでもメジャーリーグに通用するのではないか?と思うような存在を見つけてしまいました。
- 日ハムで今すぐにでもメジャーリーグに通用する存在とは
- プロ野球とメジャーリーグで違う移籍に対する認識
- メジャーリーグで通用するメンタル
- プロ野球とメジャーリーグの移籍の差
- 日ハムのトレードはメリットがあるのか?
- あとがき
日ハムで今すぐにでもメジャーリーグに通用する存在とは
今回はもう結論から言ってしまおうと思います。
今すぐにでもメジャーリーグに通用する存在、それは「北海道日本ハムファイターズのファン」だと思うのです。
日本ハムと言えば徹底的なコスト管理、若手の育成などフロント主体のチーム作りを行っており、特にコストの面からFA権を取得した選手、球団の功労者であっても(表面上)簡単に手放し常に血の入れ換えを行う事から「ビジネスライクな球団」、「ドラスチックな球団」などの印象が強いチームですよね。
今季も何人かの選手がチームを離れていますが、中でも衝撃を生んだのが先日行われた谷元圭介選手の中日への金銭トレードじゃないかと思います。
【日ハム】谷元が中日トレード移籍確定!(怒)主力選手を金銭トレードなんてドライすぎるよ。 - 野球好きのイクメンパパ~nikupapa~
プロ野球において、主力選手や功労者は手厚く扱われることが多く、いくらFA権を取得したと言っても谷本選手の移籍については全くのノーマークでした。そのため今回のトレードを納得するのも大分時間がかかりました。
メジャーリーグで移籍が行われるのは日常茶飯事的な事ですが、贔屓チームの選手が移籍することについてどのような感情でいるのか非常に気になります。
そもそもメジャーリーグとプロ野球では、移籍に対するファンの認識がどの様に違うのでしょうか。
プロ野球とメジャーリーグで違う移籍に対する認識
日本においてはまだまだ馴染みにくい日ハムの球団戦略ですが、海の向こうアメリカメジャーリーグでは、ビジネスの視点が強く選手の移籍は頻繁に行われており、その数は開幕からトレード期限の間で約80件程ありました。超が付くほどの大物選手であっても例外ではなく、今季で言えばドジャースとのトレードにより移籍したダルビッシュ有選手などがあげられます。
メジャーリーグに関わらずアメリカ4大スポーツの一つNBAでも移籍が頻繁に行われており、もはや一つの球団で現役を全うする選手の方が希少な存在と言えるでしょう。
メジャーリーグに贔屓チームを持つファンの方々は、エンターテイメントでありビジネスだと割り切っており、ビジネスであるという事は双方にメリットがあると考えているのに対し日本では、一つの球団でキャリアを全うするのが美徳と考えられており、トレードに出せれる選手は左遷されたというような印象を持つ人も少なくないのではないでしょうか。
この様にプロ野球とメジャーリーグでは、移籍に対する認識が大きく異なっており、移籍の文化が根付いているメジャーリーグでは、幼い子であっても選手の移籍を受け入れることが出来るほどのメンタルを備えています。
ダルビッシュ有の移籍を悲しむ古巣レンジャーズファンの少女😢
— ボブはやし Bobble Hayashi (@mlb_bobblehead) 2017年8月2日
大号泣の後、トレードを受け入れ、ドジャースへ移籍したダルビッシュを応援しつつ、レンジャーズも応援し続けるそうです pic.twitter.com/kT2XUOvk2B
私がこのくらいの時は、大好きだったヒーローものが最終回を迎えただけでも受け入れられなかったと言うのになんて驚異的なメンタルを持っているのかただただ驚くばかりです。そしてこの子のように切り替えをしているのが日ハムファンなのではないでしょうか。
メジャーリーグで通用するメンタル
日ハムの主力であった谷元圭介選手のトレードに関しては、多くの波紋を呼び、多くの日ハムファンが悲しんだトレードでした。
日ハムはこれまでもチームの主力選手をトレードで放出しその度に日ハムファンの気持ちは抉られてきましたが、その時は見返りにチームの弱点を補える選手を獲得した事もあり日ハムファンはそのトレードに納得出来たと思います。しかし、今回行われた谷本圭介選手のトレードは誰も予想していなかった事、相手が金銭であった事で球団に対して色々な声が上がって来ました。
- 何故いま谷本がトレードに出されるのか?
- 今季はもう諦めたという事か!
- 何故金銭トレードなのか?球団はファンに対してしっかりとした説明をすべきだ!
- 日本一の功労者に対しての扱いが酷い
- ファンをバカにしている
谷元圭介の中日への電撃移籍に日ハムファン悲鳴「意味が分からない」「功労者に冷たい」 (BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース
などなどここに書ききれないほど球団への不満が爆発した格好であり、中には日ハムファンをやめると言い出す人まで現れるほどでした。私はさすがにファンを辞めるとまでは思いませんでいたが、正直日本でここまでやるのか?日ハムはファンを失うかもしれないと言うリスクを考えているのか?と思いましたが、あれから約10日経った日ハムファンの心情は大きく変化していました。
あくまで私の周りの反応ですが、驚いたことにあれだけ悲しみや怒りが込み上げてくるトレードであったにも関わらず、日ハムファンの方々はすでに前を向いているのです。
全てを確認した訳ではないですが、谷元選手のトレードについてとやかく言う人はおらず、谷元選手が移籍先の中日で初登板となった試合を応援する声が圧倒的に多く感じました。もちろん球団に対して不満の声を上げている方はまだ見かけますが、それの声も数が減っており、谷本選手移籍以降に起用される若手の応援へ切り替わっていました。
これは、ダルビッシュのトレードに泣くほどショックを受けたにも関わらずしっかりと前を向き移籍を受け入れた少女と同じメンタルが備わっていると考えていいのではないでしょうか。
様は、これまで数多くの主力選手をトレードやFAで失って来た日ハムファンにはすでにメジャーリーグで通用するだけのメンタルが自然と備わっていると思うのです。
プロ野球とメジャーリーグの移籍の差
ちなみに今季プロ野球で行われたトレードは全部で4件。絶対数の違いこそあれどメジャーリーグの80件と比べると如何にトレードに消極的なのかがわかるかと思います。そして、プロ野球界において消極的なトレードを多用するのが何を隠そう北海道日本ハムファイターズなのです。
日ハムのトレードはメリットがあるのか?
今季プロ野球界で行われたトレードの総数が4件と書きましたが、その内の3件が日ハム絡みのトレードでした。
そのトレードの内訳は以下の通りです。
7月7日
(日ハム)エスコバー選手 ⇔ (横浜)黒羽根利規選手
7月25日
(日ハム)屋宜照吾選手 ⇔ (ヤクルト)杉浦稔大選手
7月31日
(日ハム)谷元圭介選手 ⇔ (中日)金銭
正直日ハムにとってメリットのあるトレードだとは思わないものばかりです。エスコバー選手と黒羽根選手のトレードでは、日ハムではベテランの域に入る30歳の捕手を獲得しています。
現在日ハムでは、大野選手、市川選手というベテラン枠に入る捕手が存在しています。特に大野選手は今季終了後にFAで移籍するのでは?と噂されている事、若手捕手の清水選手育成の為、起用される場面も露骨に減っています。
そんな中30歳の黒羽根選手を貴重な左腕を放出してまで獲得する必要があったのかは、私の中で解決していません。
次に屋宜選手のトレードについて、屋宜選手は変則的な投手という事で15年には防御率3.96ながら2勝を上げたまだまだこれからの28歳です。その選手とトレードで日ハムに入ってきた選手は13年ドラフトでヤクルトから1指名を受け入団した杉浦選手。
杉浦選手は入団時に右肘の靭帯を断裂する故障をしており、その後も鳴かず飛ばずの成績を残しています。この杉浦選手は、年齢的に25歳とまだ若く、今年の大田泰示選手の様に素材を買ってのトレードだったと思いますが、故障持ちと言う点で今後どうなるか未知数の選手です。このトレードが良いものだったかどうかは、来期以降でないと判断するのが難しいトレードだと思います。
そして、最後に日ハムの中継ぎエース谷元圭介選手の金銭トレード。このトレードについては金銭面においてはメリットがあったかと思いますが、まだまだ日ハム若手投手陣に谷本選手の持つ技術が継承されているとは思っていないので現時点では非常にマイナスのトレードだと私は感じています。
これを良いトレードだったと思わせてくれるのは日ハムの若手投手陣の他にいないでしょう。
こうして振り返ると日ハムが今季行ったトレードは、決して目先の勝利に拘ったものでない事がわかると思います。そして日ハムと言う球団がどのような方針を持って戦っているのかを非常にわかりやすく示しているトレードではないでしょうか。
あとがき
今回記事のタイトルを考えるのに非常に苦労しましたが、日ハムファンが持つメンタルは今すぐにでもメジャーに通用すると思ったのでそのまま採用しました。(日ハムファンがメジャーリーグに挑戦することはないですが)
日ハムは、本拠地問題で球団経営を厳しくせざるを得ない環境にいる中模索した結果、メジャーリーグの経営を模範としている球団です。記事中にも書きましたがこの手法は今のプロ野球界において、まだまだ馴染みが薄い手法であり一部の方には受け入れがたいものがあると思いますが、多くの日ハムファンがそれを受け入れています。
過去にも受け入れがたいトレードを経験してきている日ハムファンは、谷元選手のトレードも乗り切った事でよりメンタルが強くなったのではないでしょうか。もはやどの選手がどのような形(選手・金銭)で移籍したとしても動揺することはなくなったとすら感じています。
もちろん贔屓球団からお気に入りの選手がいなくなるのは寂しいですが、移籍してしまった選手の事も今でも熱く応援しています。恐らく日ハムファンは12球団で一番他球団の試合も楽しめる球団ではないでしょうか。
球団には色々な事情があります。お金のある球団、ない球団。人気のある球団、そうでない球団。球団によってその差は大きいですが、今後プロ野球界と言うくくりで考えた場合、トレードなどで移籍が頻繁に行われている方がより多くの球団の事を見る機会が増え戦力も拮抗し盛り上がっていくのではないかと思います。
最後、話の流れで何となくタイトルとは関係のないトレードのメリットについて書いてしましました。しかし考えれば考えるほど日ハムと言う球団の方針が見えてくるのでその点では書いて良かったかと思います。